たくさんの本を読み、豊富な知識や語彙力を持っている上司がいます。
そんな上司の話、よくわからない、心に響かないと感じることがありませんか?
知らない言葉、むずかしい言葉を並べられても困りすね(汗)。
あなたは、気にすることはありません。その上司、知恵がないのです。
伝わらなければ、どんなに素晴らしい言葉も無意味です。
むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、
ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、
まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに(井上靖)
あなたが、人に話をするときの注意すること
相手に合わせて言葉を選ぶことが大切です。
小学生なら小学生に、中学生なら中学生に合わせて、、、
それができる人が、本当に知恵のある人です。
横文字や専門用語には注意してください
「インバウンド」
一般には、外国人観光客の需要を指します。
しかし、テレアポ業界では違います。
インバウンドは、お客様からの苦情の電話、
アウトバウンドは、お客様への電話を意味します。
「ワン・オン・ワン(one-on-one)」
1対1で話すことと、何が違うかと聞かれて答えられない人がいました。
アジェンダ、コンセプト、イノベーション、DXなど
学んだ言葉を使いたくなりがちです。
コマーシャルでもありますね、「お前、セミナーの影響受け過ぎやん」(笑)
故事を使う、四文字熟語に注意
「天網恢恢疎にして漏らさず」
天が悪い人を見つけ出すために張り巡した網の目は粗い、
悪人は誰一人として逃すことはないと云うことです。
しかし、知らない人は「エッ、カイカイ?」です(笑)。
「水戸黄門」の中の台詞「お天道様はみてらっしゃる!」
この方が理解できる人、多いかもしれません。
「画竜点睛を欠く」
大事な仕上げ、ほんの少し手を加えることが大切と云うことです。
「君の仕事は、画竜点睛を欠く」
しかし、「惜しい、あと一歩」の方が響きませんか。
「啐啄同時」
卵の殻をヒナが内側からつつくのと同時に、親鳥が外からつつくことを云います。
「教える側と学ぶ側の自発性がマッチした時、初めて効果が出る」
この方が理解できる人、多いかもしれません。
「無謬性という誤謬」
間違いが無いということが、間違っていると云うことです。
「失敗しない人はいない、失敗が学び、失敗をすることを恐れるな」
この方が理解できる人、多いかもしれません。
(ただの自慢)
年配の経営者や管理者に多く見られます。
知識をひけらかしているだけ、知識の豊富さを自慢しているだけ、
自己満足に過ぎません。ただの自己満足!
相手が聞きたいことを、相手がわかる言葉で話してください。
8割は誰でも分かる優しい言葉で話し、その中に1つ2つ、むずかしい言葉を入れる!
話し方のテクニックです。
「〇〇〇って何ですか?」と勇気を持って聞く人がいます。
素晴らしいことです。
それに対して笑顔で対応する人と、ムッとする人がいます。
不機嫌になる人は、相手に理解してもらうための知恵がありません。
こんな方の話、聞く価値がないのでは(汗)、、、
知識は、本から学べます。しかし、知恵は経験からしか学べません。
知識や語彙力が高くない職人さんの一言、心に響くものです。